一般小児科



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子宮頸がんワクチンが危険であるという一部グループ・マスコミによる副作用キャンペーンによって積極的な勧奨が控えられていますが、名古屋市での大規模な調査によって副作用は否定されました対象年齢の女子は積極的にワクチンを受けましょう。

No association between HPV vaccine and reportedb post-vaccination symptoms in Japanese young women: Results of the Nagoya study
Sadao Suzuki Papillomavirus Research 5 (2018) 96–103








レストレスレッグス症候群(別名:ムズムズ脚症候群)の治療はどうするのでしょうか。レストレスレッグス症候群(別名:ムズムズ脚症候群)の原因は小児の場合鉄不足が大きな原因を占めています。それ以外に遺伝要素も大きいようです。一つの遺伝子ではなく複数の遺伝子が同定されています。鉄治療の場合フェリチンを50mcg/L以上に保つ必要があるようです。鉄は脳の発達・機能に重要な役割を果たしています。鉄は脳のドーパミン産生、シナプス密度、ミエリン生成に関与しています。この論文は米国の小児病院でのレストレスレッグス症候群(別名:ムズムズ脚症候群)の治療について報告です。やはり鉄が重要な様です。
Louella B. Amos Treatment of Pediatric Restless Legs Syndrome Clin Pediatr 2014 53 331-6
 







レストレスレッグス症候群(別名:ムズムズ脚症候群)をご存じでしょうか。大人にはよくある病気です。先日姫路の急病センターに出務していたときに脚がムズムズするという子がいました。実は病名は知っていましたが、それほど詳しくなく、しかも小児にはあまりないものと思っていました。実際は少なからずあるようです。どのような病気なのでしょうか。この病気の国際的な診断基準を記載してある文献を見つけました。

Daniel L. Picchietti  Pediatric restless legs syndrome diagnostic criteria: an update by the International Restless Legs Syndrome Study Group
Sleep Medicine 14 (2013) 1253–1259








おむつかぶれは多くの乳児が経験する皮膚のトラブルです。その原因と対策について簡単に解説した総説です。ごく当たり前のことしか記載されていませんが、私たちが普段行っていることが間違っていないことの確認に役立ちます。ここでも述べられていますが、最近のおむつの進歩は目を見張ります。昔は布おむつでした。小児科には毎日のようにおむつかぶれで来院する赤ちゃんがいました。現在では激減しています。最先端のおむつの素材が姫路でも作られているのは姫路に住むものとしては嬉しいことです。

Ulrike Blume-Peytavi Prevention and treatment of diaper dermatitis Pediatric Dermatoloav. 2018;35:s19-s23  







学校のプールに入って気分が悪くなり溺れそうになった患者さんがおられました。実際プールに入ると臭(にお)いがすることがよくあります。一般には塩素の臭いと思われていました。恥ずかしながら私も塩素の臭(にお)いと思っていました。しかし実際は塩素の臭いではなく、塩素と人間からの排泄物(尿・汗)と反応してできた化学物質のためであることをNHK で放送していました。そこでプールでの化学物質について調べて見ました。すると5人に一人がプールで排尿するとのことです。そしてその尿の中にある窒素化合物(アンモニア、尿酸等)と塩素が反応してクロラミン、シアン塩化物が産生されて、これが不快な臭いを産生して、化学物質過敏症のような症状を来たす可能性があるようです。プールでおしっこをしないようにお子さんに注意しましょう。でもNHKによるとおしっこをプールでするのはお子さんだけではなく、大人もしているとのことです。プールでおしっこをしてはいけませんよ!!!

Environ Int. 2015 Mar;76:16-31. doi: 10.1016/j.envint.2014.11.012. Epub 2014 Dec 11.
Chemical contaminants in swimming pools: Occurrence, implications and control.
Teo TL

Sci Am. 2014 Aug;311(2):18. Don't put the "Pee" in pool [No authors listed]












熱性痙攣はよく見られる疾患です。初めて自分のお子さんが痙攣を起こすとまさに「肝が潰れる」思いです。しかし5分間は観察しましょう。それ以上長い痙攣であれば救急車を呼びましょう。熱性痙攣で注意すべきことがこの論文では簡潔に書かれています。ある患者さんでは発熱するとまた痙攣が起こると思い、体温を測り続け、少しでも発熱があると解熱薬を入れて予防しようとされておられた方がいましたが、その必要性はありません。この論文の大切な部分は表になっていましたので訳しておきました。参考にしてください。役立ちます.

Graves RC Febrile seizures: risks, evaluation, and prognosis. Am Fam Physician. 2012 Jan 15;85(2):149-53.

なお熱性痙攣について日本小児神経学会から「熱性けいれん診療ガイドライン 2015」が発刊されていますが、ネットでダウンロードできます。 








マッサージは日本、中国の専売特許と思っていましたが、米国でも盛んのようです。この論文は古いですが、マーサージも鼻洗浄と同様に慢性副鼻腔炎に効果があるというものです。大変興味ある論文です。

Heatley DG Nasal irrigation for the alleviation of sinonasal symptoms Otolaryngol Head Neck Surg. 2001 Jul;125(1):44-8

 









膿が鼻から出て、毎日咳がでて困られておられるお子さんが多数来院されています。鼻洗浄は一般によく行われていますが、本当に効果があるのでしょうか。この論文は鼻洗浄の効果を調べたものです。急性副鼻腔炎には効果があるようです。

Gallant JN Nasal saline irrigation in pediatric rhinosinusitis: A systematic review. Int J Pediatr Otorhinolaryngol. 2018 May;108:155-162






起立性調節障害は朝どうしても起きられなく、学校・仕事を休みがちになり、本人・家族ともに深刻に悩まれておられます。一般に薬物治療を行いますが、それでも十分に改善されない場合も少なくないのが現実です。最近このような難治の方に理的食塩水を点滴で投与して症状が79%の患者さんが改善したとの報告がありました。その後も同様の報告があります。

Pediatr Cardiol. 2016 Feb;37(2):278-82 Intravenous Hydration for Management of Medication-Resistant Orthostatic Intolerance in the Adolescent and Young Adult Moak JP






夜泣きの原因は未だよく分かっていません。最近腸内細菌の乱れによって生じるのではないかとも言われています。Lactobacillus reuteri の菌を与えることによって21日以内に効果があるとの論文が発表されています。但し効果が明瞭なのは母乳児のみです。サンプルがありますので希望者は診察の時に尋ねてください。

Pediatrics. 2018 Jan;141(1). pii: e20171811. doi: 10.1542/peds.2017-1811.
Lactobacillus reuteri to Treat Infant Colic: A Meta-analysis.
Sung V

 

 

  

インフルエンザ治療でのエキナセアとタミフルを比較してどちらも同様に効果があり、エキナセアの方が副作用・合併症が少なかったという論文です。2018/03/07

Effect of an Echinacea-Based Hot Drink Versus Oseltamivir in Influenza Treatment:A Randomized,Double-Blind,Double-Dummy, Multicenter,Noninferiority Clinical Trial   KarelRauš Curr TherResClinExp. 2015;77:66–72





Blaschke AJ Rhinovirus in Febrile Infants and Risk of Bacterial Infection Pediatrics 2018141(2)e20172384

ライノウイルスは一般の風邪のウイルスです。乳児の発熱とりわけ3ヶ月未満の発熱は合併症が多く、発熱だけでも入院の対象になります。風邪は万病の元と言われていますが、この論文はウイルスに感染していない児とライノウイルス感染のある児と比較したものです。結果はイノウイルスは細菌感染にはあまり影響しないとの結論でした。残念ながらイノウイルスは現在ほとんどの病院で検査はできません